
2008年4月20日
すごーく朝早く、東京から飛行機で徳島空港へ。出迎えの車で、山に囲まれた町へ。
緑がまぶしい八重桜のきれいな町で、「SEO」の講演です。この神山町、ちょっとあなどれません。
町には無料の無線LANのアクセスポイントが敷かれつつあり、Googleの構想を、無関係に実現している四国の田舎町。
講演は、神山グリーンバレーというNPOの主催で、リビングワールドの西村さん企画、僕とトムヴィンセントさんが話す形です。トムさんは、いろいろな才能を持った賢人です。大好きな「PingMag」というブログの編集長です。
講演は午後なので、午前中は、NPOの代表の大南さんに神山町の案内をしていただきました。
その際、山の中に一本のシナモンの木がありました。シナモンの木を見るのははじめてです。
葉っぱを噛むと、シナモンの香りが一面に広がります。
山と緑の風景、心地よい風、体いっぱいに広がるシナモンの香り。気持ちいい、ちょっとしたトリップ感覚です。
さて講演です。
当初、このNPOの人たちだけが対象なのかと思っていたのですが、そんなことはなくて、結構、広く呼び掛けている様子。あせりました。
僕らの話に耳を傾けてくれた人たちの半分は地元神山町の方々。残りは香川県、高知県などから訪れた方だったようです。
僕が1時間話したあとで、トムヴィンセントさんが1時間話すという形。事前の打ち合わせはほとんどなしです。
というか二人とも「締切瀬戸際の魔術師」なので打ち合わせ不可能です。
僕が1時間の話を終えると、トムがニコニコ笑いながら近づいてきます。
「僕の話を聞いてびっくりすると思いますよ」
「どうしてですか?」
「ほぼ同じことを話しますから」
誤解のないように言えば、二人の講演はまったく違う内容、違うトーンの講演でした。
僕は検索エンジンを通じたサイトの成長を経験と仕組みで話、トムは自分のブログがどう成長したか、という話を感動するエンターテイメントにして話します。
それでも、イギリスと日本の大工が、家造りの根底は同じだと実感する感じで、二人の講演の低音部はまったくの相似形になっていました。
すごく純度を高めたところだけ切り出すと、
1.広く薄い集客より「濃いファン」を集めよう
2.時間と空間を超えたメディアの特性を生かそう
3.運営する側もアクセスする側も大事なのは人間
てな具合になっていました。
あまりに同じで驚いて、その一方で「うーーん、やっぱりな」と思う感じです。
空港でトムや西村さんと別れたあと、家に帰ってからこっそり持ち帰ったシナモンの葉っぱをもう一度噛んでみます。残念ながらあの時の素敵な香りはすっかり消えています。
歯型のついたシナモンの葉っぱを見つめながら、神山の素敵な旅を噛みしめます。
