子供たちと言語力とサッカーについて サッカーの言葉メモ

「自分のサッカーを他人に伝えられるようになったし、他人のサッカーを自分もわかるようになった」
NHKクローズアップ現代「言語力が危ない」11月25日

NHKのクローズアップ現代を見ていると、サッカー日本代表の映像が出てきた。しかし、番組のテーマはサッカーではなく子供たちの「言語力」の話。 成績は悪くないのに、自分の考えを伝える言葉をうまく出せない。そういった事態が増えていて、危機感を強めている、というのだ。
そして日本代表。ドイツワールドカップで、チームがうまく機能しなかった要因に、互いの言葉をうまく伝えられなかった点がある、という話になっている。
サッカーエリートを養成する「JFAアカデミー」でも、子供たちの言語力を伸ばす試みを強化するために、特別な授業を組んでいる。
そして、冒頭の言葉は、その「JFAアカデミー」の子供の言葉。
ドイツワールドカップの敗因については、いろいろつっこみたくなる点はあるが、サッカーについては、僕も思い当たることはいくつかある。
少年サッカーやユースの現場でも、チームが危ない状況になると「声を出せ」という指示を送るコーチは多い。
最近僕が見ている慶應大学のイ・ウヨン監督の選手に対する指示も、「声を出せ」というものが多い(西が丘サッカー場で見ると指示がなんとなくわかる)。
確かに子供たちはフィールドで声を出さない。黙って試合をして、黙って負けていく。現在の悪い状況や、局面を打破する、という思いはあまり前面に出てこない。
これは何も最近の子供たちやサッカーの話だけでもない。
僕らは、状況が悪くなると、まず自分の悪い点を修正しようとまじめに内向きに謙虚になっていく。その結果視野が狭くなっていく。
声を出したり、自分の主張をするのは、相手を責めているような、うるさいやつと思われないか、という後ろめたさがつきまとう。
だからと言って、「声を出す」ことがマニュアル化することは、ちっとも解決にはならない。その点は、コメンテーターも指摘していた。声を出せ、とかゴールをしたら喜べ、とコーチが指示するのもなんだか変な話だが、確かにそうしたくなるほど、静かなチームは多い。
あまりえらそうなことは言えないが、声を出すことを指導する前に、勝利を達成するのがチームの力だ、ということを強く意識することが大事なのだろう。
頭で「声を出す」ことを理解させようとしても、状況は変わっていかない。
子供たちや、サッカーには限らない話だ、とそう思った。
そういえばJFAアカデミーを推進した田嶋幸三氏は「「言語技術」が日本のサッカーを変える 」と言う書籍があったな。まだ読んでない。


田嶋幸三 著 「「言語技術」が日本のサッカーを変える 」 はこちら
【サッカーの言葉 過去の記事はこちら】

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