ルグエン 距離を置く人生

「確かに情熱は必要だ。でも、距離をおくことも必要だ」
“You need passion , but also need to keep some distance”

ルグエン リヨンをフランスリーグ 4連覇に導いた知将。

ルグエンという変わり者の監督がいる、という話を最近耳にした。
興味を持ってニュースを見ると、彼は残留を強く求められながら、リヨンの監督を退くという・・・
フランスリーグなんて見る機会がないし、知識もまったくない。
最近でこそ、松井と中田浩二の移籍で、その存在を知ったぐらいだ。
だから、ル・グエンがどんな人物か、どんなサッカーを展開するのか、まったくわからない。
でも、この何日か、彼のことがとても気にかかる。
「ビジネスマンのようにスーツを身につけ、教授のように話す。ル・グエンは、決して大きな声をあげたりしない」
そう評される、ル・グエンは、リヨンの監督になったとたん、チームを優勝に導き、結局、そのチームを4回リーグ優勝させてしまう。
監督としての能力の高さは明らかだ。
しかし、彼は、多くのコメントを残さずに、リヨンを去ることを決断する。
アーセナルに移る、という話や、パリサンジェルマンの監督になる、という話も報道されたが、彼自身は「まだ、何も決まっていない」と繰り返している。
「プライベートな彼について知られていることは、ほとんどない。インタビューも少ないし、プライベートな時間は、プライベートなまま保っている」
彼は人生に触れるものに対して、一定の距離を置いているのだ。
話は、変わるが、ゾラという選手がいる。
チェルシーで2年前のシーズンまで、25番をつけてプレイしたイタリア人は、やはり残留を望まれながら、イタリアの地元の2部のチーム「カリアリ」に移籍する。
彼は、名誉や金儲けのために、サッカーをしているわけではない。家族や人生は、地位やお金と引き換えにはならない。
彼は、チェルシーのサポーターに今でも愛されている。
ロンドンのチェルシーのショップには、今でも、彼のグッズがある。
チェルシーTVを見ると、キャスターの背景のカーテンに25番の選手が映っていたりする。
チームも意識的にゾラを、チームの愛すべきシンボルとして掲げているのだ。
ゾラの生き方が格好いい。
ゾラは、僕らの家族の中では、完全なアイドル、憧れの対象になっている。
ル・グエンも同じような人物なのだろう。
コマーシャルに出て、メディアにもてはやされて、そういう世界を栄光とする価値観の中で失うものも多い。そういう危険を知る人物。
距離を置く人生。

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