クリントンとクライフはどっちがえらいの?

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「ねえ、パパ・・・クリントンとクライフは、どっちが偉いの?」
まだアメリカ大統領がクリントンだった時代に、子供からされた素敵な質問

海外に旅行に行く飛行機の中で、突然、そういう質問をされて、答えに窮した・・・・
サッカーの描く地図は、僕たちの知っている地図とは、かなり違う。
時代は少し前、日本がフランスのワールドカップに出場したころ。
テレビのニュースでは、そのころクリントン大統領がよく映っていた。
「アメリカ合衆国大統領」
アメリカ中心の子供時代を送った僕にとって、その言葉はとても特別な響きを持っていたっけ。
月ロケット、スペースシャトル、ロックンロール、ハリウッド映画、100mの世界記録、マクドナルド・・・
僕の子供時代の地図はアメリカが世界の中心だった。
一方、サッカーに夢中になっていた小学校低学年の僕の子供は、自分が見たことも無い、サッカーの英雄について調べるのが好きだった。
ペレ、マラドーナ、ベッケンバウアー、釜本・・・・・・
特に彼のお気に入りはクライフだった。
クライフのビデオを買って、映像も荒いモノクロのビデオを繰り返し、繰り返し見ていた。
彼は、空飛ぶオランダ人(フライングダッチマン)に夢中だった。
さて、クリントンとクライフはどっちが偉いのか?
役割の違う二人を簡単に比べることはできない・・・とかそういう話ではなく、いや、どう考えても、クライフの方が偉いでしょ、そりゃ。
でも、当時、その質問をされたそのとき、父親である僕は、ちゃんとは答えなかったな、、、
「えっ? うーーん? どっちかな? 比べるのは難しいな・・・」
お父さんは、これまでずっと、世界の中心はアメリカ、、、と刷り込まれて生きてきたもの。
アメリカ中心の地図で育ってきた大人たち。
サッカーを知って、さまざまなサッカーネーションを知る子供たち。
この時代になってつくづく思う。
サッカー中心の地図を持った子供たちがうらやましい・・・ と、、、

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