エムボマ

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日本で在籍した3チームでは、本当にたくさんの思い出がある。それをバックに詰めて帰りたい。そしてまた日本に帰りたい。パトリックエムボマ 引退のコメント エルゴラッソ 23rd. May 2005

 

彼(エムボマ)が言った言葉で一番印象に残ってるのは、「お前にはこれからいろんな可能性がある。自分で限界を決めないで欲しい。俺も25歳まで海のものとも山のものともいえない存在だった。でもそこから飛躍してここまできた。お前にもそれができる!」と・・・播戸オフィシャルサイト エムボマ引退についてのコメント

Jリーグのゴールで、これまでとても印象に残っているゴールが3つある・・・・・
一つ目は、鹿島にいたときのレオナルド。
ペナルティエリアでディフェンスに囲まれながら、ダンスをするようにトラップをしてシュート。あれほど、美しいテクニックは、海外のサッカーハイライトを見ていても、お目にかかれない。
二つ目は、ピクシーことストイコビッチのグランパスでのゴール。
ペナルティエリアを、真横にドリブルをして、派手なフェイントをしていないのに、ディフェンスやキーパーを次々に倒していったやつ。なんだか武道の達人が、人に触れずに相手を倒していくような、そんな感じだった。
そして、三つ目は、いつまでも脳裏に残るであろう、ガンバ時代 絶好調のエムボマの躍動感あふれるトラップからのボレーシュート。
それは、サバンナの草原の誇りくさいにおいが、むんむんとした。鹿の脚を持ったライオンみたいな感じで、彼は踊るようにゴールを決めた。
エムボマの経歴を下に引用したが、これを見ると、彼が輝いた時期が一瞬であることがわかる。
97年にJリーグの得点王にもなったガンバでのエムボマは、まさに彼の絶頂期だったようだ。
それと、アフリカのMVPになった2000年。
彼が、輝いた時期は、この二つの年に限られている。
それ以外は、シーズン中のゴールも少なく、怪我に悩まされている時代も多かった。
その選手の栄光だけを知る僕らは、その選手がずっと輝いてきたように錯覚しがちだ。しかし、決して、そうではない。その時間はほんの一瞬であることが多い。
むしろ、ずっと輝き続ける選手などいない ・・・とさえ言える。
だから、播戸の心に残った、エムボマの言葉も、その響きの深さがわかる。
「自分で限界を決めないで欲しい」
つらい時代が続いても、いつかは、お前も輝くときがくる・・・・と
エムボマは、日本とこれほど深い関係になるとは、想像もしていなかっただろう。
ストイコビッチも、レオナルドもそうだ。ストイコビッチは、半年で、また、ヨーロッパに帰るつもりだった、と発言している。
人生に輝きをもたらすタイミングは、限られている。その一瞬と、日本という場が、反応して、彼らは、この国を深く愛すことになる。
「日本では本当にたくさんの思い出がある。バックに詰めて帰りたい」
そうエムボマが言うとき。僕らは単純に、得点王の輝きを思い描く。しかし果たしてそうだろうか?
エムボマは、涙を流す播戸と深い握手を交わす。
そして、彼は帰国前に、わざわざ中津江村によって帰っていった。
彼がバックに詰めたものは、ゴールや栄光だけではなかったと思う。
パトリック・エムボマ(Patrick MBOMA/34歳)
※このプロフィールは、ヴィッセル神戸のホームページから引用させていただきました。
■本名:Henry Patrick MBOMA Dem(アンリ・パトリック・エムボマ・デム)
■登録名:エムボマ(MBOMA)
■生年月日:1970年11月15日(34歳)
■ポジション:FW
■身長/体重:185センチ、85キロ
■国籍:カメルーン
■出身地:ドゥアラ
■チーム歴:スタード・ドゥレスト(~1993)-パリ・サンジェルマン(1993)-シャトール(1993/94)-パリ・サンジェルマン(1994/95)-メツ(1995/96)-パリ・サンジェルマン(1996/97)-ガンバ大阪(1997~1998)-カリアリ(1998~2000)-パルマ(2000~2002)-サンダーランド(2002)-アル・イテハド(2002/03)-東京ヴェルディ1969(2003~2004)-ヴィッセル神戸(2004~)
■J/J1出場歴:J/J1リーグ戦 79試合出場48得点(2005年4試合出場0得点)、リーグカップ13試合出場11得点(2005年出場なし)、天皇杯4試合出場0得点
■代表歴:
カメルーン代表(1995~2003) 国際Aマッチ56試合出場32得点
代表デビュー 1995年12月24日vs.リベリア(○2-0@ヤウンデ・カメルーン)
1998FIFAワールドカップ FRANCE 3試合出場1得点
アフリカネーションズカップ 2000 優勝
2000シドニーオリンピック 優勝
2002FIFAワールドカップ KOREA/JAPAN 3試合出場1得点
アフリカネーションズカップ 2004 4試合出場4得点
■個人受賞歴:
Jリーグ得点王(1997)、Jリーグベストイレブン(1997)、アフリカ最優秀選手(2000)

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