ワールドカップ

サッカー監督

岡田武史 負けたけど勝ち得た次につながるもの

「Enjoyの究極はどういうことかというと、自分の責任でリスクを冒すことなんです」
岡田武史氏が語る日本代表監督の仕事とは 2009年12月14日 早稲田大学の講演から
パラグアイに負けた。悔しかった。体の血の90%ぐらいは、悔しさでいっぱいだ。 それでも、終わった後の充実感が、そこに混じっている。少し時間がたった今は、じわじわと「充実感」の水位が自分の中で上がっている。
日本のサッカー選手

駒野友一 日本代表勝利のカギを握るサイドバック

「厳しい状況の中でも、しっかりとサッカーができていた。傑出した選手はいないけれど、チームがひとつにまとまってやれば、いいサッカーができることがわかりました。」
駒野友一選手 広島で得たものはという質問に答えて 2008年1月15日
今回はサイドバックについて、それも駒野だけについて書いてみる。
サッカー監督

ワールドカップ 影の主役はモウリーニョ?

「(チャンピオンズリーグ)は、ワールドカップよりも重要だ。なぜなら、ベストプレーヤーたちを買えない代表チームよりも、チャンピオンズリーグに出場するチームの方がずっとレベルが高いからだ」
ジョゼ・モウリーニョのワールドカップに対するコメント 2010年5月19日
さて、ワールドカップも1次リーグの半分以上を消化した。やがて終わってしまう日が来るのが、今から悲しい。僕は、尊敬する職業=サッカー監督なので、今回もサッカー監督に注目しつつゲームを見ている。 一つの傾向として、「強豪国 x 定番監督」の組み合わせが苦戦している印象だ。
日本のサッカー

ジダンの頭突きとアジアを闘う僕らの距離

(フランスの連中は)コスモポリタンを気取りつつ、4年に一度、振り子は大きくナショナリストに振れる。(中略)それにしても僕たち日本人はどんな振り子を持っているのだろうか?
武智幸徳「サッカーという至福」日本経済新聞社
フランス代表がドイツワールドカップで決勝進出を決めた夜、パリはちょっとした騒ぎだったと言う。サッカーにまったく興味のない僕の親友が、たまたまその夜タクシーでシャンゼリゼを通っていた・・・・・
日本のサッカー

いったい誰の日本代表か? その2 日本のサッカーは見つかるか?

困難なことは分かっているが、私は自分たちのサッカーに自信を持っている。
2006年06月21日 ワールドカップ ブラジル戦前日 ジーコ監督会見
前回のコラムの続きだ。 今回気になったのは、「自分たちのサッカー」という言葉だった。 「自分たちのサッカー」という言葉が、選手の口から、ジーコの口から、代表スタッフのコメントとして、何度か聞かれた。自分たちのサッカーは、今回のワールドカップにあったのかな・・・
日本のサッカー

いったい誰の日本代表か? その1 発注者の問題

「トルシエジャパンとかジーコジャパンとか、今度はオシムジャパンとか、いったいジャパンは誰の持ち物だって言うんだ!」
都内の飲み屋で愚痴を言っていた人の言葉。 少し離れた席で聞いていて僕は「なるほど」とうなずく。
ジーコの日本代表がなんだったのか考えなければいけない、とそう思いながら時間が過ぎた・・・
海外のサッカー選手

カンナバーロとマラドーナの常識 防御は最大の攻撃なり 

「90年ワールドカップ準決勝イタリア対アルゼンチンのボールボーイだったものにとって、決勝で100試合出場を祝えるなんて夢の頂点だ」
ファビオ・カンナバーロの決勝での言葉(AP通信)
ワールドカップはイタリアの優勝で終わった。 現代サッカーは、守備が厳しくなり、攻撃の目を摘む戦術が多いと思っていたので、ドイツワールドカップは、守備的な大会になるのだろうと勝手に予想していた。 それがフタをあけてみると、グループリーグはウレシイ誤算で、攻撃的な試合ばかりだった・・・・
日本のサッカー

混ざればどんどん強くなる

「ときどき世界的で普遍的なゲームは二つしかないような感覚に襲われる。戦争とサッカーだ」
ロバート・クーパー(小説家) ナショナルジオグラフィックス日本版 2006年6月号 ドイツの祭典
ワールドカップが最終段階になってきた。 国同士の戦いの緊張感は尋常でなくなり、一つ一つのゲームは迫力のある凄いものになっている。 でも、サッカーの質や美しさは、グループリーグよりも下がっているような気もする。選手が疲れてきたり、怪我や出場停止が増えた、ということもあるだろうが、戦いの真剣勝負が沸点に近づくと、サッカーの顔は、戦争に似てくるのかもしれない・・・・
海外のサッカー選手

走りまわるネドベドを支えるもの

「我々チェコ代表は、一瞬にして、偶然に生まれたチームではなく、長い年月の積み重ねによって生まれた必然的な集団だ」
パベル・ネドベド Number Plus Augut2004 欧州選手権総集編より
ドイツワールドカップも1次リーグを終えベスト8が今朝決まった。 大きな番狂わせも少なく、ほぼ順当に進んでいるという中で、チェコの一次リーグ敗退は残念なできごとの一つだった。もうちょっと見たかったなあ、と思うが・・・・
日本のサッカー選手

川口能活と中田英寿 この二人を結ぶキーワード

「ヒデだけが、試合中に頭を切り換える速さが僕と同じなんです。やっぱり世界を戦ってきたからかなあ」
「28年目のハーフタイム」 金子達仁著 1997年
ワールドカップ、日本の初戦オーストラリア戦。日本国民の多くが注目する世界大会の最後の6分間での3失点。川口能活の体の後ろで、ボールがゴールネットを3回揺らす。 そのとき、ゴールキーパーにどんな嫌な感覚が残るのか、僕にはとうてい想像できない・・・
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